FAX提出書面にご注意

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訴訟や調停で準備書面や証拠を提出する際、実務上FAXで提出することがままあります。

相手方(代理人弁護士事務所)と裁判所に同報送信して、受領した相手方から送信者と裁判所宛に受領した旨を送信する、という手順です。

通常は最初の同報送信FAXの送り状の下の方に受領署名&押印欄を設けるので、相手方(代理人弁護士)はいちいちFAXを作成せずとも署名押印&返信をすればよい、というのが一般的です。

 

今時FAX?

ダイヤル押し間違えて誤送信したらどうするの?

メール添付ファイルじゃないの?

なんて思う方もきっと大勢いらっしゃると思います。

でも、裁判実務では、いまだにFAXは重宝されているのです。

裁判所は、パソコンデータがハッキングされたりしないために、とことんネットを利用しないんですよね。

正しいセキュリティのあり方だと思います。

パチンコで絶対に負けないためには、パチンコをやらないのが一番、みたいな感じですね。

 

しかし本日相手方代理人からFAX送信された準備書面。

奇数ページだけが届きました。

弁護士自らが送信したのか事務局が送信したのか分かりませんが、両面印刷した準備書面をそのままFAXしないでー

まあ、奇数ページだけでも準備書面のクオリティはよくわかりましたけど(笑)

 

しかもこの相手方代理人、証拠も一緒にFAXしてきたんですが、それが相手方ご本人(女性)のどアップ写真。

いや、写真をFAXされちゃうと、こちらの仕上がりはホラー写真そのものなんですが…

昔のFAXなら写真は真っ黒でしたが、今時のFAXは性能が向上したためか、写真でもかなり忠実に再現してくれます。

が、結局白黒ですから、性能が仇になって、さながら「呪怨」です。

 

大事な依頼者さんのお写真を証拠提出するときは、ちゃんとカラーコピーして、郵送で提出しましょう。

ではまた!