忙しくしてました

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前の投稿から1か月半くらい経ってしまいました。
平日は本業で、土日は家族サービスで、大変大変忙しく過ごしてました。
昨晩も、とあるごっついお仕事関係で、結局徹夜。
幸い書面自体は仕上がったので、妙にすがすがしい気分で午前6時過ぎに帰宅。
昼過ぎまで爆睡していようと思ったのですが、あまりの暑さに起きてしまい、
パパと一緒に公園に行くというムスメを何とかしてママさんに託して送り出し、
家で一人遅い朝ごはんを終えて、スカパーでプレミアリーグ(マンチェスター・C vs リバプール)など見ているところです。
この間、いろいろな事件が日本を駆け巡りましたね。
参院選で民主党が大敗してねじれが生じてまた政治が迷走に突入した感もあり、
かたや続出する行方不明の高齢者問題や年金詐取問題など。
行方不明の高齢者問題については、数年前に一度とある公の法律相談担当のとき、たまたま私が受けた法律相談の中で、そのような内容が出てきたことがありました。
主としては債務整理の話でしたが、ラスト5分くらいで「実は生活苦で●年前に亡くなった親(享年不明)の年金をまだ受給し続けてしまっていて…」との衝撃のカミングアウトが。
そのときはさすがに「えぇっ!!」と驚きました。
「それは詐欺に該当しかねないですから、早く役所に申告して年金受給をとめないと。」とアドバイスしましたが、公の窓口で時間も限られているので、結局その程度のアドバイスしか出来ませんでした。
今回の報道を見たとき、「いよいよこの問題が来たか」という思いがありました。
弁護士は、依頼がないと動けない立場にありますので、当事者から明確に求められていないところへ首を突っ込むのがなかなか難しいんですよね。
公の相談ですから住所や電話は分かりませんし、名前はもちろん顔も覚えていませんが、あの方は今頃どうなっているのだろう、などとつい思ってしまいます。
ただ、「依頼がないと動けない」などとばかり言っていられないんじゃないかという事件が発生しました。
そう、大阪の児童2名の遺棄致死事件です。
この暑い中で、ごはんもなく、母親が帰ってくるのをひたすら待ち続け、冷蔵庫を開けて食べ物を探したり冷を求めたりしながら、餓死してしまった幼い二人。
考えるだけで涙がこぼれそうです。
せめて二人には安らかに成仏してほしいと、つい願わずにはいられません。
このようないわゆる児童虐待事件の場合、被害者の児童は、幼すぎて自ら助けを求めることができないことが多いのです。
だから、周囲の人たちが、その兆候に気付いてあげて、積極的に助けの手を差し伸べてあげなくてはならないのです。
でないと、なかなかこの問題は発覚しません。
難しいのは、加害者が、児童の大好きなお父さんお母さんであること。
よその人から「叩かれていない?」なんて聞かれても、「叩かれていないよ」とか「僕が悪いからいけないの」なんて、親をかばう児童も多いのです。
児童の気持ちを思うと、本当に一体何が一番良い解決なのだろうと思ってしまいます。
もちろん、児童相談所に相談して一時保護してもらう、などの法的な手当てはあります。
しかし、それは根本的な解決ではないでしょう。
どんなに良い施設であっても、失礼ながら、やはり真の意味での親の代わりを務めることは難しいはずです。
それに親だって、わが子を虐待したい親なんて一人もいないはず。
親にとってもつらい時代であることも確かなのでしょう。
あの大阪の事件のお母さんは、一体どうしてあのような精神状態になってしまったのでしょう。
お母さんを責めることは簡単ですが、そのプロセスを解明することも、同種事件の勃発を防ぐには必要なことであるように思います。
親子ともども、いろいろな意味で周囲から支えてあげることが不可欠なのでしょうね。
いっそ、国などが金を出して、例えばシングルマザーとお子さんたちが共同生活を送れるような共同施設でも作ったらどうなのでしょうか。
しかし、高齢者の問題にしても、児童虐待の問題にしても、結局背後にあるのはいわゆる貧困問題のような気がします。
みんな生活にもう少しでも余裕があれば、また違ってくるのではないでしょうかね。
政府には、景気対策と、あと何よりもみんなが老後を安心して迎えられるような年金福祉政策に注力してほしいものです。
自営業者の私だって、高齢で動けなくなって貯蓄がなくなって年金もちょびっとにされてしまったら、将来生活保護突入なんて事態もありうるかもしれないわけで。
今のところはそういうことのないように少しずつ備えているつもりではありますけど、将来のことは分かりませんからね。
ではまた。